ー20代男性、医学生の方からの質問です。

いつも記事の更新を楽しみにしております。

既出かも知れませんが、博士号などはやはり取るべきなのでしょうか?

医師というレッドオーシャンを渡ろうと考える以上、差をつける必要があるように感じます。

しかし、大学院に行く時間の損失した給料が博士号などでペイできるのか甚だ疑問です。

抽象的な質問ですが、お考えをお聞きしたいです。

よろしくお願いします。

回答します。

答えはノーです。

少なくとも差別化するために博士号を取得する、という方法は意味がないと思います。

医師がレッドオーシャンなビジネスである、これは概ね同意です。

今までの医療は、疾患や怪我など日常生活をゼロとした時にマイナスの状態になった時、それを限りなく状態をゼロに近づけるサービスです。

これをやっている限り、日本では医師は公務員と同じです。

なぜなら国民皆保険制度が採用されており、その70%は国が支払っていて、病院に入ってくる収入の7割が国からのものであり、そこから支払われるはずの医師の給料は、7割は国からのものだからです。

高齢者は1割負担なので、平均すると2割程度が患者負担、8割が国の負担らしいので、日本の医師は「8割公務員」です。

しかし今開拓されている、新たな需要としては、美しさ、機能など、従来の日常生活をゼロとした時にプラスになるようなサービスを医療として提供するサービスです。

美容、レーシックや眼内矯正レンズなどですね。

質問者さんがどうしたいのかによりますが、仮にお金を稼ぎたいのであれば、博士号を取得しようとしないと、この国民皆保険制度に乗っかった医療をし続ける限りは、僕らの給料の出所の7割以上は国なので、同時に国の懐具合に依存します。

博士号を取得した、しないという違いはほぼ無いに等しいでしょう。

それこそレッドオーシャンの世界に居続けてしまう人の思考回路だと思います。

例えるならば、地球温暖化に伴う海面上昇によって数年後沈んでしまう事がわかっている地域で、「海からくる波の影響を減らそう」として家の前にコンクリートの壁を作るかどうか、という話をしているようなものです。

海面が上がってきた際、一時的に波の影響を凌いでくれて有効に思えるかもしれませんが、海面が上昇して地域全体が海に沈んでしまったら、全くもってその壁は無意味です。壁もろとも海に沈みます。

居住地域を変更するか、建物を高くするか、巨大な船を作って船で生活し始めるか、根本的な対策が必要になるでしょう。

じゃあどうやって差別化したら良いのか、という話になるのですが、一般的に広まっていない方法だからこそ差別化できるのであって、仮にその手の方法をいくつか思いついたとしても、それを僕がこの場で言うはずがありません。

逆に言えば「博士号を取得」という「昔からある誰もが知っている方法」でキャリアアップして大幅にアドバンテージが得られるのであれば、皆やっているはずです。

ただ博士号を取得する事は、研究者として生きていくのであれば必要かもしれません。

例えばアメリカでニューロサイエンスをやりたい、シンガポールで網膜の再生医療を研究をしたい、という事であれば、博士号は必要になってくるでしょう。

自分が何を欲しているのか、それによって答えは変わってくるでしょう。

そして確実な未来はありません。

「おそらく有効だろう」程度の方法、期待値が高そうな方法にウェイトを置いて、人生を使って「実験」してみる。自分の判断に未来を賭けてみて、修正しながら進んでいくしかありません。

僕は僕なりの考えがあって、その手法を実践し着実に結果を積み上げていっていますが、どうなるかは神のみぞ知ります。

変化の時代を楽しみましょう。

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