ー30代会社員、soutaさんからの質問です。

はじめまして。

医学部再受験とその後について質問させて下さい。

数年前より理系初学の状態から医学部再受験に取り組んでいましたが合格することができませんでした。

東欧医学部の噂を聞き、入学ハードルの低さから挑戦権は与えられると考え、そちらを検討しています。

ただ、ストレートで卒業してもアラフォーからの研修となります。

海外医学部というリスクを負うほどの価値があるのでしょうか?

また、海外医学部卒のアラフォーからのキャリアスタートで受け皿はあるのでしょうか?

キャリアはどのように形成していけるのでしょうか?

もしその道へ進むとしたら、将来的には予防医療に携わりたいと考えています。

客観的なご意見を伺いたいです。 よろしくお願いします。

回答します。

質問が複数あるので順番にいきます。

Q1、海外医学部というリスクを負うほどの価値があるのでしょうか? 

これ対する僕の意見はノーです。

何を目的とするかにもよります。

医師になれば社会的地位と、治療と診察という名目で人体に侵襲を加えて良い免許、比較的若い段階でそこそこの給料は貰えます。

しかし労働時間は長く劣悪で、長い目で見れば別にそれほど給料もずば抜けて高くはありません。

海外の医学部を出て日本の医師国家試験を受けるには、そもそも日本語で医学を再勉強しなくてはなりません。

自分が受験戦争で勝てなかった頭脳集団が6年かけて勉強した医学を、1年未満で詰め込むくらいの勢いが必要だと思います。おそらく、soutaさんが受験勉強で費やした努力の数倍はさらに努力する必要があるでしょう。

コスパは悪いと言わざるを得ません。

どうしても医師になってやりたい事がある、というなら話は別です。

僕の同級生だった再受験組はほぼ全員が非常に優秀で、おそらく1人か2人は今頃アメリカでシニアレジデントとして働いています。

将来目指すべき大きなビジョン、これがあるならばハイコストにも見合うリターンがあるのかもしれません。


海外医学部卒のアラフォーからのキャリアスタートで受け皿はあるのでしょうか? 

どういうキャリアを選ぶかによると思います。

soutaさんは予防医学の道に進むとの事ですが、臨床を離れるという事だと推察されます。

であれば医師免許は不要なのではないでしょうか。

むしろ数学や統計学の知識が必要だと思いますが、いかがでしょうか。

予防医学は文字通り予防なので、国民皆保険制度を敷いている現在の日本では臨床外です。

まだ病気になっていませんので。

ですので、どちらかと言えば研究職や、一般企業が行うような仕事内容だと言えます。

ホリエモンが作った一般社団法人予防医療普及協会や、うつ病からの回復を目指す認知行動療法をベースとしたうつ病コミュニティ「U2プラス」など、民間がコンシューマーに行う内容に予防医療が取り入れられ始めています。

また、厚生労働省で国策としての予防医療に携わるなどでも面白いかもしれませんね。

予防医療に携わるという目標に対して、海外の医学部に行ってまで医師免許を取得する事は必要でしょうか。


キャリアはどのように形成していけるのでしょうか? 

これに関してはなんの心配もいらないと思います。

行きたい病院の初期研修プログラムに応募して、面接試験を受けて、マッチングを通過すれば初期研修をする事はできます。

初期研修が終わって、進みたい科があればその科の後期研修プログラムを展開している病院を探して、応募して面接試験を受け、合格すれば後期研修をする事はできます。

ただし、こればかりは国が決める事なので、soutaさんが医師になった頃にはガラリと変わっているかもしれません。


以上をまとめると、客観的に見て海外医学部はうーん、と言わざるを得ないかと。

もう1度、自分が何をしたいのか、より抽象度をあげて考えて見てはいかがでしょうか。



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