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医学部に入学し、意気揚々と医学書を購入。

家の本棚に医学書があると何となくカッコいいですし、医学生っぽいアピールができます。

実用性はともかく、棚の肥やしになること間違いありません。

少なからず「医学に携わっている自分に酔う」部分ってあると思います。

1年目は意味のわからん生理学とか生化学系の分厚い教科書。

2年目は大抵解剖の教科書。グレイとかネッターとか。

3年目は一気に増えて基礎系全般、臨床も少し。

4年目は病気が見えるとかその辺りでしょうか。

そんな感じで、不要な教科書がどんどん増えていって、家を占拠します。1冊が分厚くてデカいので、とにかく場所をとるんですよね。

そういう不要な専門書を古本屋で売ろうと思ってもなかなか売れません。

正確には売れるけれど安い。

当たり前といえば当たり前で、場所をとってコストがかかる割に、わざわざその店に来てその専門書を買う人が少ないため経営上あまり嬉しくない品だからです。

そのため専門書というのはインターネットと親和性が高いと言えます。

インターネット上でしたら、場所のコストは店舗ではないためそれほどかからない上、かつ場所を問わずに専門書を欲しがっている人を集めることができます。

僕が大学生の頃は、ヤフオクなどのフリマサイトで売っていました。今の時代ならスマホでメルカリですしょうか。

しかしとにかく発送が面倒です。僕もやっていましたが、途中でやめてしまいました。

こっちは20冊あるのにいつ売れるかわからない上、1冊1冊発送する手間を考えると効率が悪いんです。

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そんな売りにくい専門書を、一括で買い取ってくれるインターネットサイトがあります。

「専門書アカデミー」 というサイトです。

このサイトでは、需要と供給から値段を算定してくれるため、使い終わったばかりの新しい書籍は高く買い取ってもらえます。

これは結構嬉しいです。

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大抵「いらなくなった」本って、1〜2年前に買った新しいながらも使い終わったばかりの本であることが多いです。

医学部高学年になれば基礎系の教科書が不要になります。

初期研修医になれば医師国家試験対策の教科書が不要になります。

後期研修医になれば初期研修医向けの輸液、抗菌薬、救急の教科書が不要になります。

自分が売りたいな、と思う書籍は少し前の比較的新しい本であることが多く、他の人にとっても需要があるという事ですね。

具体的には初版から3ヶ月以内は定価の30%以上、半年以内は定価の20%以上、1年以内は定価の15%以上で買い取ってくれるそうです。

1冊数万円の医学書の30%はデカイですね。

また、古いものでも価値が変わらない書籍も高く買い取ってもらえます。

例えば解剖学で言えば、人体の正常構造〜は高く買い取ってもらえるようです。他にもネッターなど、昔から変わらない価値がある書籍は他の人にも売れるようです。

このランキングを見ると、医学書ばかりでちょっと面白いです(笑)。

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買取方法

買取は「専門書アカデミー」アクセスし、買取申し込みフォームを記入しまとめて発送するだけのようです。

宅配便の着払いで何個でも全国送料無料だそうです。

段ボールも10箱まで無料でプレゼントしてくれるそうです。10個もいらない人が大半だと思うのですが。

余った段ボールで引っ越しできそうですね。



買取金受け渡し方法

実際に商品を発送した人の99%が成約しているようで、発送してしまえばほぼ成約です。

お金は指定した銀行に振り込まれます。現金書留でも良いそうです。

またAmazonギフト券やその他楽天Edyなどにもなるらしく、Amazonギフト券では5%買取金額が上乗せ、楽天Edyだと3%上乗せされるようです。

新生活で物をAmazonで買う、なんて人は特にAmazonギフト券でもらっておいて、Amazonで買い物をすればさらにお得です。

話はそれますが、新生活で買うと潤う商品の個人的なオススメは50型の4Kテレビです。

たった6万で大型高画質のテレビが買える時代なので、テレビでゲームしたりNetflixで映画見たりすればインドア生活はかなり潤います。

可能であれば音響も整えると映画ライフは捗ります。

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医学書のみならず専門書というのは、書いてある事が古くなれば古くなるほど価値を失います。

逆に言えば、そこに記載されている情報が最先端であるうちに、なるべく多くの人に読んでもらい情報を提供する事に専門書の価値があるはずです。

そう考えると、古い専門書をいつまでも持っている事はほぼ無意味で、どんどん回して知識をアップデートしていく方が効率的です。

ましてや医師という職業は転勤と引っ越しを何回何回もします。非常にめんどくさいので僕は大嫌いなのですが、仕方ありません。

そういった何回も何回もする引っ越しで、毎回重い医学書が大量にあると非常に邪魔です。

自分で持ってくのも重いし、業者に頼むのもコストがかかります。

医学生は卒業旅行の資金の足しに出来ますし、研修医は引っ越し資金の足しにできます。

引っ越し前に売り払ってしまうのは悪くない選択だと思います。