ー20代男性、医学部5年生のまっきー(@Mackynata)さんからの質問です。

いつもブログ、Twitterを拝見させていただいております。ためになる情報や考え方をありがとうございます。

「資本論」や「21世紀の資本」を読み、私もras様と同じ考えに至り、学業に支障のない範囲で、少額ですが投資を始めました。

さて、私は長期の投資を考えた際、株式はもちろんですが、不動産、特にREITがよいのではと考えました。今のところはjapan-reit.comで経営や資本を調べて投資しましたが、株式の四季報に比べて若干わかりにくく感じます。

ras様はreitについていかがお考えでしょうか。

また、もし投資を行っているならばどこを情報源としていますか? ご回答のほどよろしくお願いします。

saipan7

回答します。

僕はreitをやっていませんし、今後もやらないと思います。理由はいくつかあります。

まず、reitは単純に不動産市場平均に投資する投資信託である事。基本的に投資信託は手数料が高く、実際に自分で行う投資よりも不利です。

次に、不動産投資の妙味は融資によるレバレッジなのに、わざわざ純資産を投じて不動産に投資するのはなんだか馬鹿らしい事。

reitの利回りが5〜6%で株式よりも高いのは、あくまでレバレッジを効かせた投資をしているからであり、リスクプレミアム分が上乗せされています。しかし逆に言えばリスクも大きく、下落相場では大きく基準価額は下落します。

以上から、どうせ不動産投資をやるのならば、融資を引っ張って来て自分でやってみたいです。その方が自分の経験になりますし、うまく運用できれば銀行の信用度も上がり次の融資を受けやすくなります。また、不動産投資のレバレッジを効かせる事によるリスクに対してのリターンとしては8〜10%程度が普通でしょうから、reitよりは儲かるはずです。そう考えると、reitの手数料って2〜3%くらいなんですかね。

せっかく医師という社会的に信用度の高い職業についていますし、きっと低い年利で大きい額を引っ張ってこれると思います。

ただ、不動産投資は投資というよりも経営の側面が強く、今のところまだ踏み出せておりません。しかしそろそろ遊びがてら中古物件でも買ってみようかなとは思っています。

どのreitが良いか、という事はどの投資信託が良いか、という事と道義です。どんな物件に投資しているかを見て決めることは、とある投資信託がどの銘柄に投資しているか調査してから投資するという事と道義です。あまりそういう事に意味はないと思います。投資信託なんて信託報酬の安いインデックスファンドを適当に買って寝ているだけなのが一番ローコストハイリターンですから。

ただし、人工増加が見込める地域のreitを持って寝ている、というのは悪くない投資だと思います。東南アジアとか。そういう商品は今のところなさそうです。

追記:そういう商品ありました。



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