ー20代女性、研修医さんからの質問です。

子供が本当に少なくなりました。日本の人口減少はこのまま行き着くところまで行ってしまうのでしょうか。

ー回答します。

日本の少子高齢化、人口減少は、かなり日本でもメディアに取り上げられるようになり、国民も危機感を感じている問題ですね。

こんなニュースがありました。

日本の人口、減少幅最大の30万人 東京圏集中も加速 :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS05H1T_V00C17A7EA1000/

出生数がとうとう100万人を割り込み、毎年日本人が30万人減っているそうです。1日で800人くらい減少している計算になります。

以下は日本の人口ピラミッドです。(PopulationPyramid.netより)

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右上の図が人口増減のカーブです。結構キツい坂道ですね。

これだけ見ると、2100年には日本人がほぼ絶滅危惧種になっていてレッドブックデータに登録されるんじゃないかっていう勢いで絶望しますが、他の国と見比べるとそうでもない事がわかります。

日本と同じような国、といえば、僕は真っ先にドイツを思い浮かべます。フォルクスワーゲン、BMW、ベンツなどの車産業を主とする工業国で、高い技術力を持ち、世界大戦では日独伊三国同盟を組んだ事がある国です。外国人の友人の話では「電車が毎回時間通りに遅れず来るのは、日本とドイツだけだ」と言っていて、時間に厳しくよく働く生真面目な国民性も共通点かなと思っています。

さて、そんなドイツの人口動態は以下のようになっています。

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ピラミッドの形そっくり。面白いですね。ドイツもここから人口減少始まるよ状態です。

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ちなみにこれが中国です。

中国ですら、ほぼ人口はピークに既に達しており、今後減少の一途です。

さて、何の本で読んだか忘れましたが、資本主義により発展した社会は、人口減少をもたらすと言われています。

資本主義が進行すれば進行するほど、科学技術が進歩し人類に恩恵をもたらします。それと同時に、各分野の専門性が高まって、専門職の価値が高まります。専門職の価値が高まるため、専門職とそうでない職業の賃金格差が拡大します。

そうなると、専門職に就労するかそうでないか、というのが資本をもたない労働者階級の人の人生を分けます。

なぜなら親から大した資本を受け取れない労働者は、自らの労働力をなるべく高く金銭と交換し資本を蓄積し、投資により資本家側の恩恵を受け、資産を拡大し労働者階級からの脱却を目指し、自ら資産家になり子孫を反映させる事を目的とするからです。

その目的達成の第一歩として、高賃金をもらうため=専門職に就労するために、勉強して良い大学に行きます。それには莫大な教育コストがかかります。

しかし資産家でない限り、労働者の資本蓄積には限度があります。その限界値を、我が子の人数で割ると、子供1人を育て上げるのにかけてあげる事ができるコストが算出されます。

つまり、資本主義が進めば進むほど子供を成功させるために教育コストが必要になり、コストの限界値は不変であるため、子供1人あたりのコストを増やすために人は産む子供の頭数を減らす、という選択をとります。結果的に人口減少を引き起こしている、というのがマクロ経済的に読み解く原理です。また現代では、発展した国では戦争もゼロではないですが無い地域が多く、医療も発展しほとんど若者は死なないので、たくさんの子供を産んでおく必要もあまりありません。

子供を5人産んで全員ブルーカラーで終わるより、2人にして大学を出てもらってホワイトカラーになって欲しい、というのは親心ですよね。

まとめると、日本の人口減少はなるべくしてなっていて、他国にも似たような例がたくさんあります。そして人口動態統計は、確実に正しく、必ず訪れる未来です。避けては通れません。では今後この国をどうしていきたいのか、それとも国を飛び出して世界を渡り歩いて生きていくのか、自分で考えながら、自らを鍛え学び知識を蓄えサバイブしていくしかありません。

コマは回り続けるからこそ安定します。止まったら倒れるだけです。人生という名の冒険をサバイブしましょう。

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