とある看護師さんと話をしていました。そこで、医師のバイト代の話になりました。

医師のバイト代は時給数万円で、2・3日のバイト代が私の月給と同じくらい、これは理不尽でおかしい、という話でした。看護師という3K(きつい、きたない、きけん)の労働で、かなり辛い労働を強いられているのに、なぜ給料の格差がここまであるのか、と。

N695_ichimanensatu_TP_V


本質的に、労働の苦痛度合い=労働対価、ではありません。苦痛度合いの高い労働は、やりたがる人がいないので、需給バランスが崩れた結果、労働対価が上昇する、というロジックがあってこそで、本質的には需給バランスで労働対価は決まっています。


参入障壁の低い職業は、労働の苦痛度合いが高くても、それほど労働単価は上がりません。需給が崩れにくいからです。

マトリクスで考えると以下のようになります。

1、大変な仕事+やれる人が少ない仕事=労働単価は高い。
2、大変な仕事+やれる人がたくさんいる仕事=労働単価はそこそこ。
3、簡単な仕事+やれる人が少ない仕事=労働単価はやや高い。
4、簡単な仕事+やれる人が多い仕事=労働単価は安い。

例外的に、上場企業の社長などは、仕事の大変さに関わらず、同じことをやれる人がかなり少ない、限られた人しかできないため、労働単価はかなり高いはずです。

つまり、仕事の大変さは、人材希少性の次に来ます。なぜなら労働単価は、あくまで需給バランスで決定されるからです。人材希少性がとにかく高い、この人しかできないという仕事の場合、仕事がラクでも労働単価は高くなります。逆に、人材希少性がそれほど無くて、ものすごく大変な仕事というのは、実はそれほど労働単価は高くありません。

なので、ラクでも高給、という仕事は存在します。


逆に、需給ボリュームが低い、競争に晒される前の市場でワンマンプレイヤーとして働いている場合、無敵です。

少し前は投資銀行のクオンツなどがそうだったようです。徐々にネットが発達し、特殊なスキルを持つプログラマもかなり高給だったと聞きました。今はビッグデータやAI、機械学習や自動運転などの分野で、そういった仕事が生まれるのだろうな、と思っています。


そして、この労働単価の変動というのは、もはや時代の流れによる自然現象であって、地震や津波のようなものです。嘆いていても仕方なくて、誰も解決してくれません。具体的な解決策を自分で導くことが重要だと、僕は思っています。

自分なりに時代を読みつつ、別の自分にしかできない仕事に変えるのか、より希少な人材になるために修行を積むのか、それとも新しい仕事を作り出すのか、はたまた労働賃金以外で金銭を得るのか、何かしらの方法を考え実行する必要があります。