医学部4年生さんからの質問です。

こんばんは。医学部4年の者です。

先日実習の際に担当してもらった先生が

「初期研修の2年の間は病院ごとに差はあるけれど、主にやることはいろいろな科をローテーションで回ることだから病院ごとでそこまで大きな差は生まれないし、聖路加だとかの有名病院とかにそこまでこだわる必要はない。 重要なのはその後の後期研修!!初期研修よりは、後期研修で就職する病院選びの方が重要だと思うよ。」

とおっしゃっていました。自分としては初期研修の2年間が医師人生を大きく左右する者だと思っていたので、少し驚きました。

Ras先生はどう思われますか? 回答よろしくお願いします。

僕はこの先生の意見に概ね同意です。

初期研修で医師人生は左右されると思いますが、それは「どの病院で研修するか」ではなく「どういう2年間に自分でするか」が大きいのでしょう。よって、初期研修病院はそんなに重要ではないでしょう。初期研修2年間で学ぶ事やれるようになる事は、どの病院でもそれほど変わりがないと思っています。

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つまり初期研修の場合、研修病院というハードよりも、本人のやる気や目指すレベルといったソフト面が、研修内容を左右します。もちろんハード面もそうですが、後期研修に比べるとその占める比率は少ないと思います。

後期研修は、やはり病院が大事です。ハードが大事です。

ある程度規模があって、指導医が十分いて、新人の指導に熱心なボスがいて、人員もそれなりにいてみんなそれほど忙殺されず疲弊しておらず。こういった環境があってこそ、後期研修に必要な「専門性の高い指導」を受ける事ができると、今思っています。

初期研修で学ぶ事は専門性が低い。なのでハード面の影響は軽微。後期研修は学ぶ事の専門性が高い。なのでハード面の影響は大きい。

こういう事じゃないでしょうか。