20代男性、医学部6年生の方から質問いただきました。

偏差値と金儲けの才能以外で頭の良い人とは、どういった人なのか、ras先生のお考えを訊きたいです。

回答します。 

この質問に対しては1つの明確な答えがあります。難解な事を簡単に説明できる人、説明がうまい人、これに尽きます。

具体的には、相手のIQや社会背景に合わせて、適切な例えを交えたりして理解しやすく説明できる能力を持った人のことです。難しいことを簡単に説明するには、その「難しいこと」に対する深い理解、相手の理解度予測、それに対してこれくらいの説明ならちょうど良いだろうという推定、これらが全て必要になります。それはそれは、頭がよくないとできないな、と思います。

逆に、金儲けの才能があっても頭が良いとは限らないと思います。偏差値は、そこそこの信頼度で反映してくれると思いますが、こちらも塾などの小手先のテクニックで多少どうにかなる部分もあるので、大してあてにならないと思います。とある本では、塾よりも頭脳は才能がかなりの割合を占めるとの記載もありますが。


2016年、今の所「言ってはいけない残酷すぎる真実」が最も面白い本です
http://outer-storage.blog.jp/archives/65821286.html

あと、頭の良い人の特徴でもう1つ思い浮かぶのが「早口な人」です。思考が早すぎてそれに伴って時間あたりの言葉の量が多い人、と言い換えても良いでしょう。この人は頭は良いですが、相手の立場にたってより言葉をふるいにかけ、手短にわかりやすく話せる人の方がさらに頭が良いのだと僕は思います。なので、同じくらい思考が早くて知識が多い人でも、「早口な人」よりも「説明上手な人」の方が、頭の良い人だと僕は思います。

僕の尊敬する弁護士の友人がいます。彼は本当に頭が良くて、決して早口ではありませんが、言葉が洗練されていて、微妙な言葉のニュアンスを微調整して使い分け、少しでも的確な、正しい文章にすることができる人です。こういう人は本当に頭が良いですし、弁護士という職業もぴったりだと思いました。僕にはこういう能力がないので羨ましいです。