20代男性、医学部6年生、研修卵さんからの質問です。

地方国立大学(旧6のどこか)医学部6年生に在籍中です。マッチングで東大病院に出そうかと悩んでおりますが、他大学が東大へ入局することについてどう思いますか?私が気になっているのは、東京出身なので都内で働きたいのですが、出身大学の医局の方が出世しやすいとお聞きする点です。都内で働きたい以外にも、単に人数の巨大な医局の方が将来色々有利だと東大の先生に見学の際言われ、色々気になってしまっています。

つまりは、地方の医学部を出て都内で働きたいが、出世競争的な意味で地方に残るか悩んでいる、という事だと察しました。

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まず出世とは何でしょうか。教授になる事ですか、院長になる事ですか、お金がたくさんもらえるようになる事ですか。

教授になるのであれば、研究が大事ですよね。確かに研究が盛んで大きな大学、東大などは研究環境も整っているでしょうし、それなりに資金もあるはずですから、良いのではないでしょうか。しかし、今後どのように教授が選ばれるのか、今まで通り研究の実績などで選ばれるのか、その保証はどこにもありません。僕個人では、教授というイスに1ミリも興味が湧きません。

院長になりたいのであれば、関連病院が多い医局が良いですね。それでも医局員がたくさんいては、そのポストも埋まってしまいますから、一番良いのは「今後医局員の数が増える事が想定される医局」に入局する事だと思います。ポストは増えるけれど、上の医者はそんなにいなくて、下の医者がたくさんいる、そんな医局を見つける事ができれば、それが最強ですね。

お金がたくさんもらえるようになるには、そもそもどこの医局にしようとかそういうレベルの話ではありません。給料が高いというだけではダメです。医者の給料は他と比べて高いですが、結局のところ資本主義における労働階級に過ぎません。そこから抜け出したい、資本家になりたい、というのであれば、たくさん働いて若いうちからお金を貯めて、自ら運用して増やすか、起業してExitするか、です。もはや別の話になってきます。


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まず、自分の目標をセットする方が良いと思います。東大で研究バンバンやって教授になるのか、成長しそうな医局を見つけて美味しいポストを探すのか、コストの低い地方で稼いで資本家になるのか。

ちなみに、僕が思うに、「医者における出世」はかなり危ういです。まず2025年以降患者数はピークアウトし医者は余ります。縮小市場です。研修卵さんが「出世」する頃には、医者が余って給料も下がっている事でしょう。

また、日本の医学部は本当に優秀な人の集まりで、敵が強過ぎます。昔は医学部より工学部が難しく、その頃の医学部生とだったら戦えたかもしれませんが、僕はとても、頭の良さで彼らと戦える気がしません。

ここでは言いたくありませんので言いませんが、僕には僕の野望とビジョンがあります。研修卵さんは、明確なビジョンがありますか?文章からはあまりそれを感じ取る事ができませんでした。都内で働いて、その後教授を目指したいのでしょうか?まず、とにかく絵をはっきりと描いてみてはいかがでしょうか。