よく、美人で頭が良い人の事を才色兼備と言います。彼女達の恋愛市場における価値はものすごく高く、ここ数年で徐々に急騰している気がするのです。

それはなぜでしょうか。

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女性の社会進出

まず、近年の大きな社会の流れから、女性の社会進出が進みました。女性も大学に行き博士号を取得、有名企業に働きながらバリバリ稼ぎます。 この大きな流れによって、今までは無かった「学歴」という、「客観的に個体のIQをわかりやすく反映させた指標」を、男性だけでなく女性も持つようになりました。

結果、現代女性は「美人かどうか」と「個体のIQが高いかどうか」を表明しながら生きて行く事になりました。顔は隠しませんから。

ここで、学歴は個体のIQを完全に反映しない、という批判は無意味です。完全に反映する事は不可能でも、「現代においてIQを最も鋭敏に反映させる、最もわかりやすい指標」である事に変わりはありません。



女性は学歴フィルターにかけられるようになった

男性も、我が子のIQが高い方が良いですから、パートナーにも高いIQを求めます。昔は女性の学歴という、わかりやすいIQ指標が無かったため、高いIQの女性を求めても実際のところ難しかった、というのが真実でしょう。

そうなると、学歴が高い女性が近代に於いてモテるのはわかりますね。学歴が高い女性は「オスにとって自分の子供のIQを遺伝的に高めてくれる相手」なので、同じ美人なら高学歴が良いに決まっています。

しかし、美人で学歴がある方というのはそれほど数がいません。学歴がある男性同士で奪い合いになります。結果、価格が高騰しモテている、というのが僕の予想です。



一夫一妻の弊害

実はこの現象のキーは一夫一妻制にあります。

男は妻となる女性、子孫を残すパートナーを1人だけ選びます。そうなると、より良い相手、より美人でより妊娠力が高くてより高学歴(=頭の良い)の相手を選ぼうとします。自分の全てのリソースを1人に注ぐのですから、当たり前ですね。

そうすると、これらの全てを持ち合わせた女性だけ、がどんどんモテて、そうでない女性は苦戦を強いられます。

とはいえいずれ、その戦いに負けたオスが下層に降りて来て、結婚したいと思ったタイミングで結婚する事になるでしょう。(得てしてより若い層を狙うと思われるので、同世代の女性は悲しい結末となりうる)。

もし仮に、これが一夫多妻の世界だったらどうでしょうか。

一部の優秀なオスが、美人で頭の良い若い女性を妊娠させます。その後、別のメス、次に美人で頭が良く若いを妊娠させようとするでしょう。そして妊娠が完了したら次へ…というように、オスのメスに対するアタックの回数が増えるため、美人で高学歴な女性の寡占状態は崩壊し、優秀なオスの遺伝子がより下層へと行き渡ります。そして、美人で高学歴な女性が独占していた、優秀なオスがとってきたエサ(=お金)も養育費として享受する事ができます。多くの女性にとって、優秀なオスの遺伝子と生きる上でのリソースが振って来て、それは喜ばしい事であるはずです。



この流れはいつまで続くのか?

この流れはいつまで続くのでしょうか。僕は「学歴社会が続くまで」だと思っています。

現代は学歴、知的能力が高い人間にとって非常に有利に出来ています。どんな大富豪の子供でも、勉強させて学歴をつけさせます。どんだけお金があるからといって、大富豪の子供はプー太郎ではありません。それだけ、学歴が有利に働く社会なのだと思っています。

であれば、今後この流れは加速度的に進むでしょう。美人で高学歴な女性は、高学歴で優秀な男性と結婚し子供を産み、その子供は男であれ女であれ、美しく高いIQを持っているはずです。どんどん、遺伝子は色濃くなっていくでしょう。

しかし、ある日学歴社会が終わりを迎えたとしましょう。

とある日、ドローン戦争時代になったとします。小型のドローンがレーザーを放出、人を殺せる機械になり、中国とアメリカが戦争を開始しました。そうなると、ここで強いのは頭の良い人間ではなく、「ドローンの操作がうまいオタク」かもしれません。あくまで仮定の話です。

こういうように、テクノロジーの進化が学歴社会をぶち壊す時代が来るかもしれません。僕には、それがいつになるのか、全く予想できませんが。