海外に良く行く人は、こう思うのではないでしょうか。

「日本は安すぎる。」

あいあい岬

日本のサービスは凄い。質も高いし心配りも素晴らしい。チップも要求されない。最近なんて、マッサージが55分2980円なんていうところもあります。よくこんなんで成り立つな、と感心してしまいます。一体施術者の取り分はいくらなんでしょうか。

日本の外食は安い。牛丼は400円、美味しいラーメンは900円、寿司は3000円、レストランのランチは1500円、どれも信じられないくらい安い。同じクオリティを、アメリカ、ヨーロッパ、上海、香港、シンガポール、バンコク、フィリピン、ハワイ・グアム・サイパン、オーストラリア、アジアのリゾート島、などの国外で求めると、これのちょうど2〜3倍くらいの値段の国が多いと感じます。

日本の医療も安い。NYで盲腸の手術なんてした日には300万、顔面骨骨折に至っては2000万とかかかると聞きました。日本ではいずれも、自己負担は10万程度でしょう。

つまり、日本の第3次産業はとにかく安い。

これは労働力が安い事に他なりません。

pound-414418_1280

こんなジョークがあります。最強の軍隊は、アメリカ人の将軍、ドイツ人の将校、日本人の下士官と兵だ、と。

日本人は労働者、末端作業者としては非常に優秀な民族だ、という話です。そんな、ハイクオリティな第3次産業を展開できる民族の、サービスの価値が低い(というか自ら低くしている)という事はどういう事なのか、理解すべき時です。この価値を輸出できれば、もっと高い値段で海外では売れる事でしょう。

こうなると、日本に世界中の金持ちが住みだすかもしれません。なんたって今の日本人は、安い金で最高品質の労働を提供してくれるからです。

日本はどうしたいのか、考えなおす時なのかもしれません。資本主義に則って、日本はどういった方針で経済の海を泳いでいくのか、方針を打ち直すべきです。

僕は、この日本人が作り出した今品質の第3次産業を、なんとかして輸出する事、それが日本経済を根底から立て直すキーなのではないかと個人的に思っております。そして、「医療サービス」も他ならぬ第3次産業の1つなのです。