6:30起床、寝不足は解消された。

1

昨日買っておいた、シナモンロールとイチゴのデニッシュ、コナコーヒーで朝食を済ませ、ホテルのロビーへ。カメラはクリーニングしたし、バッテリーも交換した、準備は万端だ。



***



「白石さんですか?」若い女性が声をかけてくる。
「はい」
「ガイドのミホといいます、よろしくお願いします」

健康的に肌が焼けている。個人的に、病的なまでに白い最近の日本人より、少し陽に焼けて健康的な方が良い。歯が白く見えるし、笑顔も素敵に見える。

「今日はコウダくんも来るんですかね?」僕はミホさんに尋ねた。
「来ますよ〜、昨日は大変だったみたいですね」
「そうなんです、かわいそうでした」
「昨日よりは、海の状態が良いと思います」
「そうですか、よかった」
「コウダくんのお父さんも来られますよ」
「おおコウダ父が」
「はい」

談笑しながら、僕らの乗っていたPRADOはサイパンの街を切り裂いていく。



***



ショップに着くと、ヤマダさんがウェットスーツ姿で座っていた。

「おお白石君おはよう」
「おはようございます、もう終わったんですか?」
「そう、早朝グロット」
「略して朝グロだよ」

ヤマダさんの白い歯が光る。本当、元気なおっさんだ。

「昨日、女房とケンカになって、寝れなかったんだよね」とヤマダさん。
「え?よく潜りましたね」
「逆にハイになっちゃったかな」
「ま」
「俺はこれであがるよ、頑張れ若者」

そう言って、ヤマダさんはログを黙って書き始めた。遅れてコウダ父もやってきた。挨拶を軽く済ませ、ボートに向かう。

8

確かに、昨日より天気は良い。波も立っていない。

4

現地の子供達が何やら釣りをしている。餌をつけないという斬新な釣り方である。この島では、時間の価値が低い。やることがないからだ。大人たちは、暇さえあれば酒を飲むかBBQするかしかない。この相対的時間の価値低下が、時間を差し置いてでも、餌を節約するという選択につながるのだろうか。

5

彼らは、このサイパンという狭い世界から、抜け出すのだろうか。それともここで生きて行くのだろうか。

Evernote Camera Roll 20150829 125705

「コウダくん、トラベルミンは飲んだ?」僕が尋ねる。
「はい、昨日の反省を生かして1時間前に」
「いいね」
「頑張ろう」
「はい」

本日は、ディンプルというポイントと、昨日行ったパイプの再チャレンジの予定だ。