胸部X線、勘弁かつ高速でできる検査なため、今なお診断価値の高い画像検査です。救急外来しかり病棟しかり外来しかり、とにかく撮る回数が多い検査ですが、なんだかあやふやなままという人も多いはず。1つ1つきっちり読めるようにならないと、いつまでたっても成長しませんね。

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おそらく最も効率の良い方法は、1枚1枚本物のX線を読影し、上級医に確認して正解を教えてもらう、というのが最も効率的な方法だと思われます。僕の実感では、いくらコツやハウツーを教えてもらっても、実践を重ねないと読めるようにならないです。

しかし、当たり前ですがそんな暇な上級医はいないので現実的に不可能ですね…。

それを可能にしてくれるのが、ズバリこれです。



1問1答形式になっていて、次のページをめくると答えが書いてあります。X線像の何が問題で、その裏にどんな病態が示唆されるか記載されています。

「43歳 男性 運送業 咳」みたいな情報と、X線画像がでてきます。おそらく救急外来を想定しているので、症例もそれっぽい症例が多く取り揃っています。

また、「難易度」 も記載されており、実際に10人の臨床医が読み間違えた確率で難易度をつけているようです。現段階で星1つの難易度の問題を早速間違えました。くそ。

結論:とっかかりにはもってこい